top of page

ハ長調=C major の「ドレミファソラシド」を吹いてみましょう!

ここで使用する尺八は一尺八寸管(D管)です

図に出てくるドレミファソラシド は移動ド(調に合わせてドを起点に相対的に音の高さを表したもの)です。

琴古(きんこ)流と都山(とざん)流とでは同じ指使いに対する呼び方が違う場合がありますが、その場合も音程は同じです。

以下の説明では一尺八寸管を1.8管と表記します。

最初のオクターブ

ハ長調(C major)最初のオクターブの運指と音程を説明した図

図1:ハ長調(C major)最初のオクターブの運指

基本5音の5番目の音(運指)は琴古流では「リ」、都山流では「ハ」と呼びます。呼び方は違いますが音程は同じです。楽器の長さ(キー)に関係なく、筒音(5つの穴がすべて閉じていて、メリ/カリがない状態で出る最低音)である「ロ」から「リ/ハ」までの音域を「乙(おつ)」と呼びます

ド(C4)→ 1.8管の音域範囲外です。実際には全音メリの操作で(D)をド(C4)まで下げることができますが、かなり特殊な音で、古典曲(特に本曲)の演奏以外ではあまり使わません。またおそらく習得するにはかなりの時間がかかるでしょう。まずはこの音域外の音は無視して「ロ」(D)から「リ/ハ」(C5)までの音をしっかり習得することが重要です。なおこの音:ド(C4)は「ロの大メリ」と呼ばれますが、他の音のように大きな音はでません。また正確な音程を保つのがかなり難くもあります。古典本曲の演奏法や「ロの大メリ」についてはDVD「尺八・フォー・ビギナーズ六ヶ国語ナレーション/THE SHAKUHACHI for BEGINNERS narrated in six languages」などを参照してください。

(D) → «ロ»: 基本五音の一番目の音で、筒音(つつね)とも呼ばれます。

ミ (E) → «ツの中メリ» (琴古) «ツのメリ» (都山)。基本5音にはない音です。1孔を半分指で塞いで軽くメリます。«» (F) 半音メリ音 (F♭=E)です。 

ファ (F) → «ツ»: 基本5音の二番目の音です。

ソ (G)→ «レ»: 基本5音の三番目の音です。

ラ (A)→ «チ»: 基本5音の四番目の音です。

(B)→ «リの中メリ» (琴古) «リのメリ» (都山): 基本5音にはない音です。4孔を半分指で塞いで軽くメリます。«リ/ハ» (C) の半音メリ音 (C♭=B)です。 

2オクターブ目

ハ長調(C major)2オクターブ目の運指と音程を説明した図

図2:ハ長調(C major)2オクターブ目の運指

琴古流では «リ» の1オクターブ上の音(運指)を «ヒ» と呼びます。

楽器の長さ(調)に関係なく、筒音の1オクターヴ上の「ロ」から「ヒ/ハ」までの音域(かん)と言います。

 (C6)→ «ヒ» (琴古) «ハ» (都山) : 基本5音の五番目の音です。

 (D) から (B) まで → 最初のオクターブと運指は変わりません。同じ指使いで、乙の音域を吹くときよりも息の流れを速めると1オクターブ上の音が出ます。ただし琴古流では「リの中メリ」の1オクターヴ上の音(運指)は「ヒの中メリ」と呼びます。

3オクターブ目

ハ長調(C major)3オクターブ目の運指と音程を説明した図

図3:ハ長調(C major)3オクターブ目の運指

楽器の長さ(調)に関係なく、琴古流「五のハ」/都山流「ピ」(筒音「ロ」の2オクターヴ上の音)より上の音域を尺八音楽では大甲(たいかん)と言います。甲の音域を吹くときよりも更に息の流れをさらに速めることで大甲の音が出ます。1.8管で大甲を吹く場合、実践で使える最高音は通常「レの大甲」(1.8管ではGの音程)です。さらに高い音を出す方法がないわけではありませんがここでは省略します。

(C6) → «ヒ» (琴古)  «ハ» (都山)。

 (D) → «五のハ» (琴古) «ピ» (都山). 5孔をわずかに開いてメルと安定した音が出ます。筒音の2オクターブ上の音です。

ミ (E) → «四のハ» (琴古)  «四» (都山).

ファ (F) → «大甲のツ»  標準的な尺八ではこの音を出すことができません。 «ツ» の指使いで大甲を鳴らすと1.8管の場合自然と F ではなく半音高い F♯ の音程になります。

(G) → «大甲のレ» 楽器によってはでにくいものがあるかも知れません。甲の «レ» を吹くときよりも更に息の流れを速めるとこの音が出ます。

次のステップ

ハ長調(C major)のドレミファソラシドが確認できたら、次にハ長調=Key C 以外の調(キイ)を1尺8寸管で吹いてみましょう。

bottom of page